BMW & MINI Racing. Race Report —–2022 Round.2 Race03/Race04
【M2 CS Racing】2022 Season Round.2 (第3戦・第4戦) レースレポート
2022年5月15(日)、「BMW & MINI Racing.2022 Round.2 FUJI SPEEDWAY」が、静岡県の富士スピードウェイにて開催されました。予選と2回の決勝レースを1日で行うという見どころ満載のスケジュールのなか、「M2 CS Racing Series」と「MINI CHALLENGE JAPAN」という2つのレースカテゴリーが同日に開催され、それぞれワンメイクレースならではの熱戦が繰り広げられました。
今シーズンからスタートした「M2 CS Racing Series」は、BMW純正のレース専用車両「M2 CS Racing」で戦う注目のワンメイクレースです。2022シーズンは全5ラウンドを予定しており、各ラウンドとも1日に2戦を行う「1デイ2レース」で競われるほか、レース2ではレース1の順位で上位60%までを「逆さま」に入れ替えてスターティンググリッドに並ぶ「リバースグリッド方式」を採用するレースフォーマットで行われます。
ラウンド1の舞台となる富士スピードウェイは、ハイスピードコースとして知られる国内有数のサーキット。1.5kmのロングストレートにおいてM2 CS Racingの最高速は優に240km/hを超え、またスリックタイヤを装着しコーナリングスピードも高く、迫力のある走りで観客を魅了しました。
【M2 CS Racing Sereis.2022 Round.2のエントリーリスト】
<M2 CS Racing>
8 河口 まなぶ LOVECARS!BMW
18 奥村 浩一 BRP★Toto BMW M2CS Racing
55 石井 一輝 M2 CS Racing ダイワグループ
101 高橋 裕史 BMWリーガルトップレーシング
ラウンド2では、スポーツランドSUGOで行われた第1戦で優勝した水元 寛規選手が欠場し、4名のエントリーとなりました。なお、M2 CS Racing Sereis.2022は、B.o.P(バランス・オブ・パフォーマンス:性能調整)によるサクセス・ハンディ制を導入しており、優勝したドライバーのマシンには次回ラウンド以降、パワーを一段階下げる出力調整措置がとられます(最終大会を除く)。ラウンド2のエントラントでは第2戦の勝者である♯18 石井 一輝選手がこれに該当します。
■予選
午前8時、スケジュール通りに予選がスタートし、各車がコースイン。まずは♯101高橋 裕史選手が2周目に1分52秒台をマークし、これがターゲットタイムとなりましたが、20分の予選の中盤に入ると、♯8 河口 まなぶ選手と♯18 奥村 浩一選手が好タイムを連発。そしてポールポジションは、6周目に1分51秒613をたたき出した♯8 河口 まなぶ選手が獲得。同じく51秒台をマークした♯18 奥村 浩一選手が、1分51秒817で続き、3番手は1分52秒310の♯101 高橋 裕史選手、4番手は1分54秒960の♯18 石井 一輝選手という結果になりました。
■決勝レース1(第3戦)
午前10時39分、天候曇り、気温17℃、湿度55%、路面ドライというコースコンディションにおいてレースがスタート。後半は後続の追い上げがあったものの河口選手が終始リードを保ったままトップを守り抜きポール・トゥ・ウィン。目を見張る速さを披露したものの結果を出せなかったラウンド1の雪辱を果たしました。
スタートでやや出遅れた♯18 奥村 浩一選手をかわし2番手へと躍り出た♯101 高橋 裕史選手は、その後も河口選手を果敢に追走。一時は接近戦に持ち込み、最後は1秒628差まで追い上げ2位でフィニッシュしました。3位は♯18 奥村 浩一選手、4位は♯18 石井 一輝選手という順位でレースは終了。なおファステストラップは、優勝した♯8 河口 まなぶ選手が4周目にマークした1分52秒224でした。
■決勝レース2(第4戦)
気温14℃、湿度73%、曇り空ということもあって急に肌寒さが増した印象のなか、リバースグリッド方式を採用する2戦目は、1戦目の1位と2位が入れ替わってスターティンググリッドに並ぶため、ポールポジションは♯101 高橋 裕史選手、2番手 ♯8 河口 まなぶ選手となり、3番手 ♯18 奥村 浩一選手、4番手 ♯18 石井 一輝選手と続きます。
午後4時14分に決勝レース2がスタート。高橋選手がスタートダッシュを決めましたが、TGRコーナー(第1コーナー)で河口選手が高橋選手に追突。高橋選手がスピンしコース上に停止し、これに石井選手が巻き込まれコースアウトしたため、1周目から5周目までセーフティカーが導入されました。
こうして高橋選手と石井選手はリタイヤとなり、河口選手と奥村選手の一騎打ちとなりましたが、わずかコンマ359差で河口選手がトップでチェッカーフラッグを受けました。しかし、スタート直後のアクシデントに関して、河口選手の競技結果に対し30秒加算のペナルティが科されたため、優勝は♯18 奥村 浩一選手、2位 ♯8 河口 まなぶ選手という正式結果となっています。なおファステストラップは、♯18 奥村 浩一選手が7周目にマークした1分52秒465でした。
BMW M2 CS Racing Sereis.2022シーズンは、ラウンド1 スポーツランドSUGO、ラウンド2 富士スピードウェイに続き、モビリティリゾートもてぎ、岡山国際サーキットと各地を転戦。最終ラウンドは鈴鹿サーキットが舞台となり、全5ラウンド、10戦でシリーズタイトルを争います。これからの「BMW & MINI Racing」の熱戦に、どうぞご期待ください。
Round.3以降の「BMW & MINI Racing.2022」のレースカレンダーは以下の通り。
Round.3
第5戦/第6戦 モビリティリゾートもてぎ(栃木県)
予選:7月2日(土) 決勝:7月3日(日)
Round.4 岡山国際サーキット(岡山県)
第7戦/第8戦
予選:9月24日(土) 決勝:9月25日(日)
Round.5
第9戦/第10戦 鈴鹿サーキット(三重県)
予選/決勝:12月11日(日)
【MINI CHALLENGE JAPAN】2022 Season Round.2 (第3戦・第4戦) レースレポート
2022年5月15(日)、「BMW & MINI Racing.2022 Round.2 FUJI SPEEDWAY」が、静岡県の富士スピードウェイにて開催されました。予選と2回の決勝レースを1日で行うという見どころ満載のスケジュールのなか、「M2 CS Racing Series」と「MINI CHALLENGE JAPAN」という2つのレースカテゴリーが同日に開催され、それぞれワンメイクレースならではの熱戦が繰り広げられました。
「MINI CHALLENGE JAPAN」には、本格ワンメイク競技車両で競うJCWクラスと、ナンバー付き車両による「クーパーSクラス(CPSクラス)」の2クラスが設けられています。「各ラウンドとも1日に2戦を行う「1デイ2レース」で競われるほか、レース2ではレース1の順位で上位60%までを「逆さま」に入れ替えてスターティンググリッドに並ぶ「リバースグリッド方式」を採用するレースフォーマットで行われます。
ラウンド2の舞台となる富士スピードウェイは、最高速から一気に減速して進入するTGRコーナー(1コーナー)や、それに続くコカ・コーラコーナー、そしてダンロップコーナーなど、マシンの差がないワンメイクとは言えあっという間に順位の入れ替わる抜きどころがあり、今年も熱いバトルで観客席を沸かせました。
【MINI CHALLENGE JAPAN.2022 Round.2のエントリーリスト】
<New MINI JCW>
9 平田 雅士 IDI 平田空調 RH坂井 F56JCW
17 鈴木 建自 BRP★F56 JCW EVO
19 木村 建登 BRP★木村金属 F56 JCW EVO
57 小平 直紀 TEAM ABE MOTORS F56 JCW
500 中島 功 5ZIGEN SHINSEI K.K. MINI
<New MINI CPS>
5 面野 一 M.A.R.T. F56CPS
32 川福 健太 IDI アウティスタ★MINI F56CPS
36 定村 吉高 CIZ・TECH-M/TEAM ABE MOTORS F56CPS
52 森岡 史雄 MINI Kofu BIG LOVE. F56CPS
77 古田 聡 ガレージピットハウスF56CPS
190 恩塚 一将 BRP★F56 CPS LCI2
JCWクラスには、昨年フル参戦しシーズンを2位で終えた♯17 鈴木 建自選手がエントリー。また、TEAM ABE MOTORSはラウンド1で表彰台に上がった天田 亮選手とともにこのクラスを走る小平 直紀選手がレースデビューを果たし、経験豊富なライバルに挑みました。
CPSクラスは、昨年のシリーズチャンピオン ♯77 古田 聡選手がホームコースで確かな結果を残すべくエントリーしたほか、♯190 恩塚 一将選手がMCJP初参戦。さらにCPSクラスにおいてもドライバー2名体制で臨むTEAM ABE MOTORSは、ラウンド1を走った田中 瑞起選手に続いて、定村 吉高選手がステアリングを握りました。
■予選
予選は20分間で争われますが、予定通り午前8時にスタート。ほとんどの車両がコースインしますが、JCWクラスの♯9 平田 雅士選手と、CPSクラスの♯77 古田 聡選手はしばらくピットで様子を見ます。またタイヤを温めたマシンの多くも一度ピットインし、空気圧を調整してからアタックに臨みました。
こうしてJCWクラスでポールポジションを獲得したのは、5周目に1分57秒213を記録した♯19 木村 建登選手。そして、2番手が1分58秒661の♯500 中島 功選手、3番手が1分58秒683の♯9 平田 雅士選手、4番手が1分58秒786の♯17 鈴木 建自選手となりました。木村選手が一歩抜きん出ていたものの、2番手以下はほとんど差がなく、白熱した決勝レース展開となることが予想されました。
一方、CPSクラスは実質2周のみのアタックで2分08秒143を出した♯77 古田 聡選手がポールポジションを獲得。2番手が2分08秒361の♯52 森岡 史雄選手、3番手が2分08秒570の♯32 川福 健太選手、4番手が2分09秒270の♯5 面野 一選手、5番手が2分10秒579の♯190 恩塚 一将選手、6番手が2分14秒265の♯36 定村 吉高選手と続きました。
■決勝レース1(第3戦)
午前10時39分、天候曇り、気温17℃、湿度55%、路面ドライというコースコンディションのなかレースが始まりましたが、JCWクラスの♯500 中島 功選手はフォーメーションラップ直前にマシントラブルに見舞われグリッドにつくことができず未出走となりました。
JCWクラスで素晴らしいスタートダッシュを披露したのは♯9 平田 雅士選手で、ポールポジションの♯19 木村 建登選手の前へ出ます。これに対して木村選手は猛烈な追い上げを見せ、平田選手にプレッシャーをかけましたが、3周目にマシントラブルでスローダウンし、そのままリタイヤとなりました。
その後は♯17 鈴木 建自選手が平田選手を追走しましたが、わずかにおよばず♯9 平田 雅士選手がトップでフィニッシュ。シリーズチャンピオン獲得に意欲を燃やす平田選手が今季初勝利を手にしました。2位は♯17 鈴木 建自選手、3位が#57 小平 直紀選手という結果になり、小平選手はデビュー戦でのうれしい初表彰台となりました。なお、ファステストラップは、♯19 木村 建登選手が2周目にマークした1分57秒686でした。
一方、CPSクラスは、後続に5秒以上の差をつけた♯77 古田 聡選手がポール・トゥ・ウィン。昨シーズンの最終ラウンド以来の勝利を手にしました。2位が♯52 森岡 史雄選手、3位が♯32 川福 健太選手、4位が♯5 面野 一選手、5位が♯190 恩塚 一将選手、6位が♯36 定村 吉高選手という順位になりました。ファステストラップは、♯52 森岡 史雄選手が8周目にマークした2分08秒432でした。
■決勝レース2(第4戦)
リバースグリッド方式を採用する2戦目は、1戦目の1位と2位が入れ替わってスターティンググリッドに並びます。このため、JCWクラスのポールポジションは、#57 小平 直紀選手となり、歴戦のライバル勢が後方から追い上げるかたちとなりましたが、午前中の決勝レース1で JCWクラス優勝の♯9 平田 雅士選手は、グリッドにつく直前にマシントラブルに見舞われ出走できませんでした。CPSクラスはラウンド1で優勝経験のある♯32 川福 健太選手ポールポジションとなり、♯52 森岡 史雄選手、♯77 古田 聡選手と続きます。
気温14℃、湿度73%、曇り空というコンディションのなか、午後4時14分に決勝レース2がスタートしましたが、混走となるM2 CS Racingのマシンのアクシデントによって1周目から5周目までセーフティカーが導入されます。
JCWクラスはセーフティカー導入中、♯17 鈴木 建自選手、#57 小平 直紀選手、♯19 木村 建登選手、♯500 中島 功選手の順で周回を重ねていましたが、リスタートするとすぐに木村選手がトップに立ちそのままレースを制しました。木村選手はこれで4戦3勝となり、2位は鈴木選手、3位は中島選手。4位は小平選手という結果となりました。なお、ファステストラップは、♯19 木村 建登選手が9周目にマークした1分58秒499でした。
一方、CPSクラスは、2番グリッドからスタートした♯52 森岡 史雄選手が躍進しトップでチェッカーフラッグを受け、♯32 川福 健太選手、♯77 古田 聡選手、♯5 面野 一選手、♯190 恩塚 一将選手、♯36 定村 吉高選手と続きました。しかし、反則スタートによるペナルティが森岡選手に10秒、古田選手に5秒科されたため、優勝は川福選手、2位 面野選手、3位 古田選手、4位 森岡選手、5位 恩塚選手、6位 定村選手という正式結果となりました。なお、ファステストラップは、♯52 森岡 史雄選手が7周目にマークした2分07秒769でした。
MINI CHALLENGE JAPAN.2022シーズンは、ラウンド1 スポーツランドSUGO、ラウンド2 富士スピードウェイに続き、モビリティリゾートもてぎ、岡山国際サーキットと各地を転戦。最終ラウンドは鈴鹿サーキットが舞台となり、全5ラウンド、10戦でシリーズタイトルを争います。これからの「BMW & MINI Racing」の熱戦に、どうぞご期待ください。
Round.3以降の「BMW & MINI Racing.2022」のレースカレンダーは以下の通り。
Round.3
第5戦/第6戦 モビリティリゾートもてぎ(栃木県)
予選:7月2日(土) 決勝:7月3日(日)
Round.4 岡山国際サーキット(岡山県)
第7戦/第8戦
予選:9月24日(土) 決勝:9月25日(日)
Round.5
第9戦/第10戦 鈴鹿サーキット(三重県)
予選/決勝:12月11日(日)