Schedule Race Report- Extra Round F1 GP 2023 SUZUKA CIRCUIT

RACE REPORT

BMW & MINI Racing. Race Report —–Extra Round F1 GP 2023

  • M2 CS Racing Series
  • MINI CHALLENGE JAPAN

【M2 CS Racing】Extra Round F1 GP 2023 レースレポート

まさにビッグサプライズ。各地のサーキットを巡り6ラウンド、全12戦で争われる「BMW & MINI Racing.2023」は、残すところ2ラウンド。シリーズチャンピオン獲得に向け激しいバトルが繰り広げられていますが、9月22日(金)から9月24日(日)までの3日間にわたり「BMW & MINI Racing. 2023 EXTRA ROUND」が開催されました。

これは鈴鹿サーキットで実施されるF1日本グランプリ開催にあわせた特別戦として行われ、22日にはF1のフリー走行後に公式予選、23日にはF1予選の直前に決勝レース1、そして24日にはF1の決勝前に決勝レース2が実施されるという、参戦ドライバーにとっては夢のような舞台。シリーズ戦には含まれませんが、F1の表彰式が行われるポディウム(表彰台)において、各クラス優勝ドライバーの栄冠を称えるセレモニーも実施されます。

さて、ここで「BMW & MINI Racing.2023」について、簡単にご紹介しておきましょう。見る側も参加する者もワンメイクレースならではの熱戦が楽しめる「BMW & MINI Racing.2023」は、「M2 CS Racing Series」と「MINI CHALLENGE JAPAN」という2つのレースカテゴリーが共催。2年目を迎えた2023シーズンは、昨年の全5ラウンド・10戦から1ラウンドが増え全6ラウンド・12戦となり、さらなる盛り上がりを見せています。

そして、「M2 CS Racing Series」は、日本で唯一の“BMW Group Japan”のオフィシャルレースです。BMW M社とBMW Motorsportが共同開発した限りなくピュア・レーシングカーに近いクラブ・スポーツ・モデル「BMW M2 CS Racing」によるワンメイクレースで、スタイリッシュかつスポーツ・ラグジュアリーな大会として注目を集めています。

さて「BMW & MINI Racing. 2023 EXTRA ROUND」は、9月末とはいえ日中は30度を超えるような暑さが続く鈴鹿サーキットで、数多くの観衆が見守るなか3日間にわたる熱戦がスタート。「M2 CS Racing Series」には8名のドライバーがエントリーしました。

 

【M2 CS Racing Series.2023 EXTRA ROUND(F1日本グランプリ)のエントリーリスト】

 

8 砂子 塾長 Studie BMW M2

19 奥村 浩一 BRP★Toto BMW M2 CS Racing

25 水元 寛規 TECH-M eWell M2 CS Racing

46 山西 康司 Elbe BMW M2 CS Racing

50 神頭 政志 GOOU M2 CS Racing with TECH-M

55 石井 一輝 DGMS M2 CS Racing

70 片山 剛 K-TEC M2 CS Racing with TECH-M

78 服部 文雄 BMW RS PANTERA Racing

 

■予選

22日(金)の公式予選は、午後4時30分から30分間で行われました。直前のF1フリー走行にてマシンのクラッシュによる赤旗中断がありましたがスケジュールはオンタイムで進行。この日の最高気温は30℃で、予選時は雲が空を覆ったものの気温27.0℃、路面温度35.2℃、湿度64%とかなりの蒸し暑さを感じる天気となりました。

シリーズのポイントリーダー ♯25 水元 寛規選手を先頭に、♯78 服部 文雄選手、♯19 奥村 浩一選手、♯8 砂子 塾長、♯70 片山 剛選手、♯50 神頭 政志選手、♯55 石井 一輝選手、♯46 山西 康司選手の順でピットロードに並び一斉にコースインしました。

エントラントの中で、「M2 CS Racing Series」には初参戦となるのが砂子塾長です。レーシングドライバー、そしてドライビングコーチとしても多方面に活躍しており、すでにこのシリーズには”塾生”がエントリーしていますが、今回は自らステアリングを握ります。なお、砂子塾長は国内トップカテゴリーで確かな実績を残している「プラチナ・ドライバー」と認定され、規定によりマシンの出力が通常の450馬力から420馬力へと1段階抑えられた状態での参戦となります。また、山西選手も「プラチナ・ドライバー」としての出場となります。

予選は2周目から徐々にペースが上がりますが、神頭選手が2分23秒台をマークしたほかは2分20秒台後半から30秒台とまだタイヤを温めている様子。そしていよいよ3周目に各車アタックを開始し、全車が3周を終えた時点でのトップタイムは、水元選手の2分17秒619。そして、砂子塾長の2分18秒480、石井選手の2分19秒317、山西選手の2分20秒814、奥村選手の2分21秒650、服部選手の2分22秒282、片山選手の2分22秒500、神頭選手の2分23秒380と続きました。

その後、4周目に神頭選手が2分21秒414、片山選手が2分21秒844、服部選手が2分21秒948とそれぞれ自己ベストを更新。さらに山西選手が残り時間が10分ほどとなったところで再びアタックし、6周目に2分19秒718と自身のベストタイムを塗り替えます。一方、石井選手も2度目のアタックを試みましたが、自己ベストには僅かに届きませんでした。

こうして公式予選の結果は、ポールポジションが水元選手、2番手 砂子塾長、3番手 石井選手、4番手 山西選手、5番手 神頭選手、6番手 奥村選手、7番手 片山選手、8番手 服部選手という結果となりました。

 

■決勝レース1

特別戦となる「BMW & MINI Racing. 2023 EXTRA ROUND」は、通常のシリーズと同様に1ラウンドで決勝レースが2回実施されます。2日目となる23日(土)は、決勝レース1が行われました。F1の公式予選の直前となる午後1時スタートで、20分+1周にてレースが進められるのはシリーズ戦と変わりありません。

23日の天気は晴れ。レース開始直前は気温28.5℃、湿度は47%と予選が行われた前日よりも爽やかな気候でしたが、路面温度は48.6℃と予選よりかなり高いコンディションとなりました。「BMW M2 CS Racing」の各車は、午後12時50分にコースイン。予定より5分ほどのディレイで1時5分にフォーメーションラップがスタートし、水元選手、砂子塾長、石井選手、山西選手、神頭選手、奥村選手、片山選手、服部選手の順にグリッドにつきスタートの合図を待ちます。

そして1時10分に一斉にスタート。素晴らしいダッシュを見せたのは2番グリッドの砂子塾長で、水元選手を抑えトップで第1コーナーに飛び込みます。この2台を石井選手が追走し、さらに山西選手、神頭選手、片山選手、奥村選手、服部選手と続き、1周目はこの順位のままメインスタンド前へ戻ってきました。5番手まではまだまだ僅差で、6番手から8番手までが少し離れて第2集団をつくりレースが進みました。

2周目には水元選手が2分18秒974と好タイムをマークしますが、砂子塾長はさらにペースを上げ2分18秒642と水元選手を少しずつ引き離そうとします。これに対し水元選手は3周目のラップタイムで砂子塾長を上回り、しっかりと追走。逆転のチャンスをうかがいます。

ところが4周目にアクシデントが発生。後方からポジションアップを狙っていた服部選手が130Rでコースアウトし自走不可能な状態になってしまいました。すぐにセーフティカーが導入されしばらく周回しましたが、再開されることはなくレースはそのまま終了。優勝は砂子塾長、2位 水元選手、3位 石井選手、4位 山西選手、5位 神頭選手、6位 片山選手、7位 奥村選手、服部選手はリタイヤという結果になりました。

なお、ファステストラップは、砂子塾長が2周目にマークした2分18秒642でした。

 

■決勝レース2

「BMW & MINI Racing. 2023 EXTRA ROUND」の最終日となる24日は、薄曇りの中、決勝レース2が行われました。レーススタート前は22.5℃と過ごしやすい気温でしたが、湿度は66%と若干蒸し暑さを感じる天気です。

午後にはF1の決勝が控えている23日(日)、「M2 CS Racing Series」の決勝レース2は午前9時30分より、20分+1周にて争われます。そして激しいバトルがワンメイクレースの見どころのひとつとも言えますが、それをさらにヒートアップさせるのが「リバースグリッド方式」です。

決勝レース1は予選結果でスターティンググリッドが決まりますが、決勝レース2は決勝レース1の順位の上位60%までを「逆さま」に入れ替えてグリッドに整列。これが「リバースグリッド方式」で、速いマシンが後方から追い上げるため、予想外のドラマが待ち受けていることもあります。

「BMW & MINI Racing. 2023 EXTRA ROUND」の「M2 CS Racing Series」は8台のエントリーですので、8×0.6=4.8で、決勝レース1の上位4台の順位が入れ替わります。この結果、ポールポジションは山西選手、2番手 石井選手、3番手 水元選手、そして4番手が前戦で優勝した砂子塾長となり、以下5番手 神頭選手、6番手 片山選手、7番手 奥村選手の順でスターティンググリッドに並びました。なお、服部選手は欠場となりました。

オンタイムにて9時30分にフォーメーションラップが始まり、いよいよ9時35分に決勝レース2がスタート。早くも2列目アウト側から水元選手が仕掛けますが、山西選手が巧みに抑え、イン側の石井選手も牽制しつつトップで第1コーナーをクリアします。すると山西選手の後方で石井選手と水元選手がサイドバイサイドの争いを繰り広げ、水元選手が2位へポジションアップしました。3番手となった石井選手のすぐ後ろに砂子塾長、さらに神頭選手、片山選手、奥村選手という順位でコントロールラインを通過しました。

その直後、共催している「MINI CHALLENGE JAPAN」のマシンが1周を終え第1コーナーでコースアウトしたため、イエローフラッグが出されセーフティカーが導入されましたが、残り時間が10分あまりとなったところでレースが再開。水元選手が再び山西選手を捉えるべく追走しますが、トップに躍り出るまでには至らず、1周目の順位から入れ替わることなくレースが終了。

山西選手がポール・トゥ・フィニッシュを飾り、2位 水元選手、3位 石井選手、4位 砂子塾長、5位 神頭選手、6位 片山選手、7位 奥村選手という結果になりました。

なお、ファステストラップは、山西選が4周目にマークした2分17秒265でした。

【MINI CHALLENGE JAPAN】Extra Round F1 GP 2023レースレポート

MINIのワンメイクレースとしてお馴染みとなった「MINI CHALLENGE JAPAN」。昨年から「M2 CS Racing Series」との共催となり、今年も「BMW & MINI Racing.2023」として開催されています。2023シーズンは残すところ2ラウンドとなっていますが、そんな中でビッグサプライズがありました。9月22日(金)から9月24日(日)までの3日間にわたり「BMW & MINI Racing. 2023 EXTRA ROUND」が行われたのです。

これは鈴鹿サーキットで実施されるF1日本グランプリ開催にあわせた特別戦で、22日にはF1のフリー走行後に公式予選、23日にはF1予選の直前に決勝レース1、そして24日にはF1の決勝前に決勝レース1が実施されるという、参戦ドライバーにとっては夢のような舞台。シリーズ戦には含まれませんが、F1の表彰式が行われるポディウム(表彰台)において、各クラス優勝ドライバーの栄冠を称えるセレモニーも実施されます。

さて、ここで「BMW & MINI Racing.2023」について、簡単にご紹介しておきましょう。見る側も参加するドライバーもワンメイクレースならではの熱戦が楽しめる「BMW & MINI Racing.2023」は、「M2 CS Racing Series」と「MINI CHALLENGE JAPAN」という2つのレースカテゴリーが共催。2年目を迎えた2023シーズンは、昨年の全5ラウンド・10戦から1ラウンドが増え全6ラウンド・12戦となり、さらなる盛り上がりを見せています。

そして「MINI CHALLENGE」は、英国で2002年に始まったNew MINIだけのワンメイクレースで、「MINI CHALLENGE JAPAN」は2018年より各地のサーキットを転戦するシリーズ戦が始まりました。本格レース車両による「New MINI JCW」と、ナンバー付き車両で戦う「New MINI CPS」の2クラスが設けられ、New MINIのキャラクターも相まって、見ても、走っても、よりフレンドリーなモータースポーツとして、MINIファンのみならず幅広いクルマ好きの方々から注目を集めています。

さて「BMW & MINI Racing. 2023 EXTRA ROUND」は、9月末とはいえ日中は30度を超えるような暑さが続く鈴鹿サーキットで、数多くの観衆が見守るなか3日間にわたる熱戦がスタート。「MINI CHALLENGE JAPAN 」には「New MINI JCW」に5名、「New MINI CP」に7名のドライバーがエントリーしました。

 

【MINI CHALLENGE JAPAN.2023 EXTRA ROUND(F1日本グランプリ)のエントリーリスト】

<New MINI JCW>

9 平田 雅士 IDI 平田空調 RH坂井 F56JCW

17 鈴木 建自 BRP★F56JCW EVO

34 MASA JUKE VETRO F56JCW evo

57 天田 亮 Abe Motors F56JCW evo

500 HIROBON TEAM 5ZIGEN F56JCW

<New MINI CPS>

3 大西 久之 SYCG Racing MINI津/四日市 F56CPS

5 面野 一 M.A.R.T. F56CPS

30 白戸 次郎 モレキュール 萬雲塾 MINI F56CPS

32 川福 健太 IDI アウティスタ MINI F56CPS

36 定村 吉高 CIZ・TECH-M/TEAM ABE MOTORS F56CPS

73 ジュン クーパー JUN COOPER MINI F56CPS

77 古田 聡 ガレージピットハウス F56CPS

■予選

3日間にわたる熱戦が、いよいよ22日(金)に幕を開けました。公式予選は、午後4時30分から30分間。直前のF1フリー走行にてマシンのクラッシュによる赤旗中断がありましたがスケジュールはオンタイムで進行しました。この日の最高気温は30℃で、予選時は雲が空を覆ったものの気温27.0℃、路面温度35.2℃、湿度64%とかなりの蒸し暑さを感じる気候です。

「New MINI JCW」は♯17 鈴木 建自選手、♯9 平田 雅士選手、♯500 HIROBON選手、♯57 天田 亮選手、♯34 MASA選手の順でピットロードに並びコースイン。

1周目はダンロップのスリックタイヤにしっかりと熱を入れ、2周目から少しずつペースを上げていきます。するとHIROBON選手が2分25秒483の好タイムを記録。同じく2周目に2分26秒768で平田選手が続きます。

続く3周目にはHIROBON選手が2分25秒230とタイムを更新し、トップをしっかりと守ります。

今シーズンは初優勝も飾るなど成長著しい天田選手は、3周目のタイムが2分34秒155と、まだ本格アタックではない様子でしたが、4周目に2分26秒403で2番手に浮上し、さらに5周目で2分25秒728と自己ベストを更新しました。

鈴木選手は3周目に2分29秒466、4周目に2分29秒164、5周目に2分29秒061と周回を重ねるたびにタイムを縮め、MASA選手も3周を終えたところでいったんピットインし、5周目に2分35秒670、7周目に2分32秒137と予選後半にタイムを刻んできました。

さらにポジションを上げたかったのが平田選手。5周を終えいったんピンットンした平田選手は、空気圧を調整し再びコースへ戻りますが、以降はタイムが伸びません。

こうして公式予選の結果は、ポールポジションがHIROBON選手、2番手 天田選手、3番手 平田選手、4番手 鈴木選手、5番手 MASA選手という結果となりました。

一方、「New MINI CPS」は、2021シーズンのシリーズチャンピオン ♯77 古田 聡選手を先頭に、♯5 面野 一選手、♯32 川福 健太選手、♯73 ジュン クーパー選手、♯30 白戸 次郎選手、♯36 定村 吉高選手、♯3 大西 久之選手の順でコースイン。

CPSクラスはタイヤの温まりが早く、各車とも2周目にアタックを開始。川福選手が先陣を切ると、そのすぐ後方を白戸選手が追いかけ、川福選手が2分37秒486、白戸選手は2分37秒508と好タイムをマークしました。

しかし2人よりも速かったのが古田選手で、2分37秒312でトップに躍り出まました。さらにジュン クーパー選手が2分39秒685、面野選手は2周目2分40秒383と続きましたが、面野選手はその後もピットインせずに走り続け、10周目に2分40秒117の自己ベストを記録します。

大西選手も3周目2分41秒391、5周目2分41秒362、そして最終的には2分41秒239と周回を重ねる中でタイムを縮め、定村選手は3周目に2分49秒738の自己ベストをマークしました。

昨年のシリーズチャンピオンで、今年もポイントランキングでトップに位置づける川福選手は、予選終盤にもう一度コースインし2度目のアタックをしますが、2分37秒716で古田選手のタイムには届きませんでした。

こうして公式予選の結果は、ポールポジションが古田選手、2番手 川福選手、3番手 白戸選手、4番手 ジュン クーパー選手、5番手 面野選手、6番手 大西選手、7番手 定村選手という結果となりました。

 

■決勝レース1

「BMW & MINI Racing. 2023 EXTRA ROUND」は、2日間にわたるものの通常のシリーズと同様に1ラウンドで決勝レースが2回実施されます。2日目となる23日(土)は、決勝レース1が行われました。F1の公式予選の直前となる午後1時のスタート予定で、20分+1周にてレースが進められることもシリーズ戦と変わりありません。

レース開始直前は気温28.5℃、湿度は47%と予選が行われた前日よりも爽やかな気候でしたが、路面温度は48.6℃と予選よりかなり高いコンディションとなりました。「New MINI JCW」、「New MINI CPS」の各マシンとも、午後12時50分にコースイン。タイムテーブルより5分ほどのディレイで1時5分にフォーメーションラップが始まりました。

そして1時10分、「EXTRA ROUND」のレースがいよいよスタート。HIROBON選手、天田選手、平田選手、鈴木選手、MASA選手の順にスターティンググリッドに並んだ「New MINI JCW」のマシンが躍動します。

ポールポジションのHIROBON選手が絶妙のスタートでトップを守りましたが、その後方にいた平田選手が2番グリッドの天田選手をストレートでかわし2位へ。さらに鈴木選手、MASA選手が追う展開となり、1周目はこの順位のままコントロールラインを通過します。2周目も各車のポジションは変わりませんが、HIROBON選手が2分25秒341の好タイムをマークし、2位の平田選手に3秒以上の差をつけレースをコントロールします。

HIROBON選手は3周目も2分25秒台をマークしますが、追いかける平田選手と天田選手は28秒台へとややペースダウンしたため、HIROBON選手のアドバンテージはさらに広がりました。ところが4周目にアクシデントが発生。同時にレースを行っている「M2 CS Racing」のマシンがコースアウトしたためすぐにセーフティカーが導入されたのです。

セーフティカーの先導のもとしばらくそのままの順位で走行しましたが、再開されることはなくレースはそのまま終了。優勝はHIROBON選手、2位 平田選手、3位 天田選手、4位 鈴木選手、5位 MASA選手という結果になりました。

なおファステストラップは、HIROBON選手が2周目にマークした2分25秒341でした。

一方、「New MINI CPS」は古田選手、川福選手、白戸選手、ジュン クーパー選手、面野選手、大西選手、定村選手の順でグリッドにつきました。全車スムーズにスタートしたと思ったその直後、ポールポジションの古田選手がストレート上で失速します。古田選手はスタート直後に2速から3速にシフトアップする際、1速へ入れてしまったことでスローダウン。その後もマシンが本来の状態に戻らないためいったんピットインしました。

この間にトップに立ったのは川福選手で、さらに白戸選手、面野選手、ジュン クーパー選手、大西選手、定村選手と続きました。2周目もこの順位に変動はありませんが、トップを争う川福選手と白戸選手は2分38秒台で周回。面野選手、ジュン クーパー選手、大西選手は2分41秒台をマークし接戦を繰り広げます。3周目を終えても順位は変わりませんが、古田選手が再びレースに復帰します。

ところがその直後、前述の通り4周目にセーフティカーが導入され、そのままレースを終えたため、優勝は川福選手、2位 白戸選手、3位 面野選手、4位 ジュン クーパー選手、5位大西選手、6位 定村選手、7位 古田選手という結果になりました。

なおファステストラップは、川福選手が2周目にマークした2分38秒802でした。

 

■決勝レース2

午後にはF1の決勝が控えている23日(日)、「MINI CHALLENGE JAPAN」の決勝レース2は午前9時30分より、20分+1周にて争われます。薄曇りの中、レーススタート前は22.5℃と過ごしやすい気温でしたが、湿度は66%と若干蒸し暑さを感じる天気です。

さて、激しいバトルがワンメイクレースの見どころのひとつとも言えますが、それをさらにヒートアップさせるのが「リバースグリッド方式」です。

決勝レース1は予選結果でスターティンググリッドが決まりますが、決勝レース2は決勝レース1の順位の上位60%までを「逆さま」に入れ替えてグリッドに整列。これが「リバースグリッド方式」で、速いマシンが後方から追い上げるため予想外のドラマが待ち受けていることもあります。

「BMW & MINI Racing. 2023 EXTRA ROUND」の「MINI CHALLENGE JAPAN」、「New MINI JCW」は5台のエントリーですので5×0.6=3.0で、決勝レース1の上位3台の順位が入れ替わり、ポールポジションは天田選手、2番手 平田選手、3番手 HIROBON選手、そして4番手 鈴木選手、5番手 MASA選手の順番でスターティンググリッドに並びました。

9時30分にフォーメーションラップが始まり、いよいよ9時35分に決勝レース2がスタート。やはり勢いを感じさせたのはHIROBON選手で、第1コーナーを通過後、すぐに平田選手をかわして2位につけると、前をゆく天田選手を激しく追い上げます。

一方、鈴木選手は平田選手に迫る走りでポジションアップを狙いますが、その後方のMASA選手はまだタイヤが温まっていないのが響いたのか、S字コーナーでスピンしコースアウト。それでもすぐにコースに戻りレースを続けます。

2番手に浮上したHIROBON選手は、その後も天田選手を猛烈にプッシュ。すると1周を終えメインスタンド前を通過した天田選手のマシンが第1コーナーへの進入でバランスを崩しスピン。そのままコースアウトしエスケープゾーンのサンドトラップから抜け出せず、天田選手はマシンを降りました。

このアクシデントによってイエローフラッグが出されセーフティカーが導入されましたが、残り時間が10分あまりとなったところでレースが再開。トップに立っていたHIROBON選手は後続を大きく引き離し8秒以上の差をつけて優勝、見事鈴鹿サーキットで行われた「EXTRA ROUND」にて2連勝を果たしました。2位は平田選手、3位は鈴木選手、4位はMASA選手、天田選手はリタイヤという結果となり、ファステストラップは、HIROBON選手が4周目にマークした2分25秒217でした。

さて、「New MINI CPS」にも「リバースグリッド方式」が適用され、こちらは7台のエントリーですので決勝レース1の上位4台の順位が入れ替わってスターティンググリッドに整列。ポールポジションはジュン クーパー選手、2番手 面野選手、3番手 白戸選手、4番手が前戦で優勝した川福選手、そして5番手 大西選手、6番手 定村選手、7番手 古田選手というグリッド順になりました。

そしてレースがスタートすると、ジュン クーパー選手がしっかりトップを守り第1コーナーへ。その一方、川福選手が2位に浮上し、最後尾スタートだった古田選手も4位までジャンプアップ。1周目はジュン クーパー選手、川福選手、白戸選手、古田選手、大西選手、定村選手、面野選手の順でメインスタンド前へ戻ってきました。

これとほぼ時を同じくして「New MINI JCW」の天田選手がコースアウトしたためセーフティカーが導入され、残り時間10分ほどとなったところでレースが再開。するとジュン クーパー選手、川福選手、白戸選手、古田選手の手に汗握るバトルが展開されます。まず古田選手が白戸選手をパスし3位へ。さらに一瞬の隙を突いて川福選手を捉え2位へ浮上。川福選手は再び古田選手を抜き返しますが、5周を終え第1コーナー飛び込んだところで川福選手がアウトに膨らんでしまい、その隙を突いて古田選手が再び2位となりました。

川福選手と古田選手の2位争いの間に、ジュン クーパー選手はやや間隔を空けてトップを走行していましたが、残り6分というところで古田選手がジュン クーパー選手を抜いてついにトップへ躍り出ます。さらに川福選手もジュン クーパー選手を捉えて2位へ浮上し、その後白戸選手も3位へ。

こうして順位がめまぐるしく変わる大激戦の末、最後尾からスタートした古田選手が劇的な優勝を遂げました。2位は川福選手、3位は白戸選手、4位がジュン クーパー選手、5位大西選手、6位が面野選手、7位が定村選手という結果になりました。

なおファステストラップは、古田選手が6周目にマークした2

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