Schedule Race Report-202304

RACE REPORT

BMW & MINI Racing.2023 Round.4 HIGHLIGHTS

BMW & MINI Racing. Race Report —–2023 Round.4 Race07/Race08

  • M2 CS Racing Series
  • MINI CHALLENGE JAPAN

【M2 CS Racing】2023 Season Round.4 (第7戦・第8戦) レースレポート

4月に開幕し、ワンメイクレースならではの激しい戦いが続いている2023シーズンも、いよいよ後半戦へと突入。「BMW & MINI Racing.2023 Rd 4 at SPORTSLAND SUGO」が、2023年8月5日(土)、6(日)の2日間にわたり、宮城県のスポーツランドSUGOで開催されました。

「BMW & MINI Racing.2023」は、「M2 CS Racing Series」と「MINI CHALLENGE JAPAN」という2つのレースカテゴリーが共催され、走る側、観る側の両者が楽しめる魅力的なシリーズです。2年目を迎えた2023シーズンは、昨年の全5ラウンド・10戦から1ラウンドが増え全6ラウンド・12戦となり、モータースポーツの醍醐味をさらに堪能できるイベントへとアップデートされました。

「M2 CS Racing Series」は、日本で唯一の“BMW Group Japan”のオフィシャルレースです。BMW M社とBMW Motorsportが共同開発した限りなくピュア・レーシングカーに近いクラブ・スポーツ・モデル「BMW M2 CS Racing」によるワンメイクレースで、スタイリッシュかつスポーツ・ラグジュアリーな大会として注目を集めています。

ラウンド4の舞台となるスポーツランドSUGOは、スーパーフォーミュラ、SUPER GTといったトップカテゴリーのレースも行われている国際レーシングコースです。約73mの高低差をいかしたレイアウトと大小さまざまなコーナーがちりばめられた、攻め甲斐のあるテクニカルサーキットとして知られています。

スピードに乗ったバックストレートから、フルブレーキングで進入する馬の背コーナーでのかけ引き。さらには、最終コーナーからホームストレートにかけての10%というきつい登り勾配でのバトルなど見どころがたくさん。コース幅が狭く、オーバーテイクのポイントが少ないとも言われますが、さて今年はどんなドラマが生まれるのでしょうか。

また今回のラウンドは、BMW、MINIの正規ディーラーを展開するモトーレン仙台をはじめとする「QUETTA(クエタ)グループ」のサポートを受け開催。2日目の決勝レースの合間には、参加車両がずらりと並ぶピットの様子をわかりやすい説明を受けながら垣間見ることができるピットツアーやなども開催され、たくさんの来場者が華やかなレースイベントを楽しんでいました。

さて、今回は5日に予選のみが、翌6日に決勝2レースが行われるスケジュールが組まれました。公式予選は5日午後2時50分から30分間、6日は決勝レース1(第7戦)が午前10時15分から、決勝レース2(第8戦)が午後2時50分から、それぞれ20分間+1周で争われます。

8月最初の週末は、まさに夏真っ盛りで標高の高いスポーツランドSUGOでも、日中の気温は優に30度を超えます。路面温度も上昇し、タイヤとマシンのコンディションを的確にマネージメントする技量も問われそうです。

 

【M2 CS Racing Series.2023 Round.4のエントリーリスト】

8 近藤 翼 Studie BMW M2

19 奥村 浩一 BRP★Toto BMW M2 CS Racing

25 水元 寛規 TECH-M eWell M2 CS Racing

46 山西 康司 Elbe BMW M2 CS Racing

47 舟越 裕介 未来都市開発 砂子塾M2 CS Racing

50 神頭 政志 GOOU M2 CS Racing with TECH-M

55 石井 一輝 DGMS M2 CS Racing

70 片山 剛 K-TEC M2 CS Racing with TECH-M

78 服部 文雄 BMW RS PANTERA Racing

前戦の岡山ラウンドから、BMW M Team Studieの♯8 近藤 翼選手と、Elbe Racingの♯46 山西 康司選手が新たに参戦し、より白熱したレース展開で見る者を魅了していますが、スポーツランドSUGOでは9台のマシンがエントリーしました。ラウンド3を終えた時点でのポイントランキングは、1位が6戦5勝と強さを見せつけ332ポイントを獲得している♯25 水元 寛規選手で、2位が187ポイントの♯19 奥村 浩一選手、3位が167ポイントの♯78 服部 文雄選手と続いています。

 

こうしたタイトル争いも含め、レースの行方を占う上で大きなカギとなりそうなのが、M2 CS Racing Sereisならではのレギュレーションです。M2 CS Racing Seriesでは、B.o.P(バランス・オブ・パフォーマンス)という制度が導入されています。国内トップカテゴリーで確かな実績を残しているドライバーは、規定により「プラチナ・ドライバー」と認定され、マシンの出力が通常の450馬力から420馬力へと1段階抑えられた状態からの参戦となります。そしてプラチナ・ドライバーに認定されているのが、近藤選手と山西選手の2名です。

 

さらにB.o.Pの規定では、1度優勝すると、次のラウンドから1段階パワーを抑えた状態での参戦となります。ラウンド4開催の時点では、これに当てはまるのが水元選手と近藤選手。したがって、水元選手は420馬力、近藤選手は420馬力からさらに一段下げられた365馬力のマシンを駆っての戦いとなります。このパワーの違いがどのような結果を生むのかも、じつに興味深いところです。

■予選

 

前日の予報では、ちょうど予選が行われる時間帯に雷雨注意報が出されており、やや不安定な空模様を心配する声もありました。しかし、5日午後のスポーツランドSUGOは風が強いものの青空が広がりました。予選開始直前の気温は33℃、湿度は60%前後で、路面温度も高く、まさに真夏のサーキット。早めのアタックでタイムを出したいところです。

さて、このSUGOラウンドより予選の進め方に一部変更がありました。これまでの予選時間は20分間で、共催されるMCJP(ミニチャレンジジャパン)のマシンと同時にアタックしていましたが、トータルの予選時間を30分へと増やし、前半の15分をM2 CS Racing Seriesのマシン、後半の15分をMCJPのマシンのアタックにあてることになりました。

そしてスケジュール通り午後2時50分に予選がスタート。M2 CS Racing Seriesに参戦する各車がコースインします。多くのマシンが1周目を1分30秒後半から40秒台で周回し、2周目に勝負をかけていましたが、最初にめざましいタイムをたたき出したのが♯46 山西 康司選手。2周目に1分31秒471をマークしまずはトップに立ちます。さらに3周目には1分31秒438とタイムを更新。4周を終えてピットに戻ります。

これに肉薄するタイムを出したのが、ラウンド2 富士では2戦連続で2位に入った♯55 石井 一輝選手です。2周目に1分31秒834、続いてアタックした3周目には1分31秒572を刻み、予選前半は2番手につけます。また、1周目から1分32秒574の好タイムを出したのが♯19 奥村 浩一選手で、2周目にはさらに1分32秒437と4番手のタイムをマークしました。

一方、ポイントリーダーの♯25 水元 寛規選手は、2周目に1分32秒453を出した後、いったんピットインし終盤に再びアタック。そしてタイムを大きく更新する1分31秒527を記録し2番手へ浮上しますが、惜しくも山西選手には届きません。

こうして公式予選の結果は、ポールポジションが山西選手、2番手 水元選手、3番手 石井選手、4番手 奥村選手、5番手 近藤選手、6番手 神頭選手、7番手 舟越選手、8番手 服部選手、9番手 片山選手という結果となりました。

♯8 近藤 翼選手は予選終盤に全体で3位にあたるタイムをマークしましたが、これが走路外走行となりタイムが削除され、2周目にマークした1分32秒980が自身のベストタイムとなったため、5番手となりました。

なお、スターティンググリッドについては、予選7番手の舟越選手が前戦で科されたペナルティによって最後尾となり、服部選手と片山選手が1ポジションずつ繰り上がることになりました。

 

■決勝レース1(第7戦)

 

第7戦(決勝レース1)、第8戦(決勝レース2)と2度の決勝レースが行われる2日目。雲はあるものの2日目の天気も良好で、午前中に行われる決勝レース1の直前にはすでに気温が30度を超え、前日と同様に暑さとの戦いも大きなウェイトを占めそうです。

全車グリッドに並び、午前10時18分にスタート。2番グリッドの♯25 水元 寛規選手が素晴らしいダッシュを見せ第1コーナーを通過します。これに♯46 山西 康司選手、♯55 石井 一輝選手と続き、4番手には♯8 近藤 翼選手が浮上。さらに♯19 奥村 浩一選手、♯50 神頭 政志選手、♯78 服部 文雄選手、♯47 舟越 裕介選手、♯70 片山 剛選手と続きました。

スタートで2番手に後退した山西選手ですが、1周目から水元選手に離されることなく強烈なプレッシャーをかけ続けます。この2台に僅かながら間隔を空け3、4番手争いも熾烈で、石井選手の後ろに近藤選手がピタリと張りつきます。1周目は水元選手が2位の山西選手に僅かコンマ15の差でコントロールラインを通過し、3位 石井選手、4位 近藤選手、5位 奥村選手、6位 神頭選手、7位 服部選手、8位 舟越選手、9位 片山選手の順位で各車ホームストレートへ戻ってきました。

少しずつレースが動き始めたのは3周目。第1コーナー手前で山西選手がアウトから水元選手に並びますが、ここは水元選手が抑え前へは行かせません。しかしなおも山西選手が攻め続け、最終コーナー手前ではサイドバイサイドの攻防が繰り広げられます。山西選手は続くメインストレートで水元選手を捉え、ついにトップを奪取しました。

それでも水元選手は大きく離されることなく追走しましたが、5周目に入ると山西選手が徐々にアドバンテージを広げ、6周を終えた時点で水元選手との差は3秒以上になっていました。レース後半は山西選手がさらに差を広げひとり旅となるなか、水元選手、石井選手、近藤選手による2位争いが激しさを増します。しかし水元選手が最後まで2位のポジションを明け渡すことはなくレースは終了。

こうして山西選手が初優勝を飾りましたが、水元選手はスタート前の「5分前ボード提示後の作業」によるペナルティによりタイムが5秒加算となり4位へ。石井選手が2位へ、近藤選手が3位へ繰り上がりました。そして5位は奥村選手、6位は服部選手、7位は舟越選手、8位は神頭選手、9位は片山選手という結果になりました。なおファステストラップは、山西選手が5周目にマークした1分32秒233でした。

 

■決勝レース2(第8戦)

 

M2 CS Racing Seriesの大きな特徴となっているのが、「1デイ2レース」というレースフォーマットです。文字通り1日に2回の決勝レースを行うわけですが、これはエントラントもギャラリーもサーキットで過ごす1日を楽しみ尽くせるよう採用されました。2レースをどのような戦略で攻め抜くのかも重要で、しかも決勝レース2(第8戦)が行われる直前も相変わらずの暑さ。気温は1戦目から僅かに上がった程度でしたが、路面温度の上昇はそれ以上となり、これを考慮したレースの組み立ても必要になりそうです。

ところで、このレースにはもうひとつユニークなアイデアが盛り込まれています。それが「リバースグリッド方式」。決勝レース1は予選結果でスターティンググリッドが決まりますが、決勝レース2は決勝レース1の順位の上位60%までを「逆さま」に入れ替えてグリッドに並びます。単純に考えれば、前戦で速かったマシンが後ろから追い上げるわけですから、ただでさえ激しい戦いとなるワンメイクレースが、よりいっそうヒートアップすることになります。

ラウンド4 スポーツランドSUGOは9台のエントリーですので、9×0.6=5.4で、決勝レース1の上位5台の順位が入れ替わります。この結果、ポールポジションは奥村選手、2番手 水元選手、3番手 近藤選手、4番手 石井選手、そして5番手が前戦優勝の山西選手となり、以下6番手 服部選手、7番手 舟越選手、8番手 神頭選手、9番手 片山選手の順番でスターティンググリッドに並びました。

そして午後2時53分、決勝レース2がスタート。ポールポジションの奥村選手がスタートダッシュを決め、トップで第1コーナーをクリア。すぐ後ろに続くのは水元選手で、その後ろでは近藤選手と石井選手がサイドバイサイドで第1コーナーに進入。なんとか近藤選手が石井選手を抑えて3位をキープします。さらに山西選手、服部選手、神頭選手、舟越選手、片山選手と続き、1周目はこの隊列のままコントロールラインを通過しました。

奥村選手は水元選手の激しい追撃をかわしつつトップを走り続けますが、2周目に石井選手が近藤選手を捉え3位へ浮上、近藤選手は山西選手にも抜かれ5位へと後退します。その後上位は8周目まで、奥村選手、水元選手、石井選手、山西選手、近藤選手の順でレースが推移しますが、9周目に山西選手が2台を抜いて2位へジャンプアップしました。

さらに10周目には水元選手がマシントラブルでスローダウンし、最後尾へと順位を落としてしまいます。一方、奥村選手は2位に躍進した山西選手にも強烈なプレッシャーをかけられますが、しっかりと守り切り見事ポール・トゥ・ウィンを飾りました。そして2位は山西選手、3位は石井選手、4位は近藤選手、5位は服部選手、6位は神頭選手、7位は舟越選手、8位は片山選手、9位は水元選手という結果になりました。

なお、ファステストラップは、近藤選手が6周目にマークした1分33秒271でした。近藤選手のマシンはB.o.Pにより365馬力へとパワーが絞られていましたが、ストレートではスリップストリームを使い、コーナーでは巧みなドライビングテクニックでアンダーパワーを補い、素晴らしいタイムをマークしました。

M2 CS Racing Series.2023シーズンは、ラウンド4スポーツランドSUGOに続き、ラウンド5 富士スピードウェイ、そして最終ラウンドは鈴鹿サーキットが舞台となり、全6ラウンド、12戦でシリーズタイトルを争います。これからの「BMW & MINI Racing」の熱戦に、どうぞご期待ください。

Round.5以降の「BMW & MINI Racing.2023」のレースカレンダーは以下の通り。

Round.5

第9戦/第10戦  富士スピードウェイ(静岡県)

予選:10月7日(土)、決勝:10月8日(日)

Round.6

第11戦/第12戦 鈴鹿サーキット(三重県)

予選:12月2日(土)、決勝:12月3日(日)

【MINI CHALLENGE JAPAN】2023 Season Round.4 (第7戦・第8戦) レースレポート

熱いバトルが繰り広げられている2023シーズンはいよいよ後半戦へ。「BMW & MINI Racing.2023 Rd 4 at SPORTSLAND SUGO」が、2023年8月5日(土)、6(日)の2日間にわたり、宮城県のスポーツランドSUGOで開催されました。

「BMW & MINI Racing.2023」は、「MINI CHALLENGE JAPAN」と「M2 CS Racing Series」という2つのレースカテゴリーが共催され、走る側、観る側の両者が楽しめる魅力的なシリーズです。2年目を迎えた2023シーズンは、昨年の全5ラウンド・10戦から1ラウンドが増え全6ラウンド・12戦となり、モータースポーツの醍醐味をさらに堪能できるイベントへとアップデートされました。

「MINI CHALLENGE」は、英国で2002年に始まったNew MINIだけのワンメイクレースで、「MINI CHALLENGE JAPAN」は2018年より各地のサーキットを転戦するシリーズ戦が始まりました。本格レース車両による「New MINI JCW」に加え、ナンバー付き車両で戦う「New MINI CPS」の2クラスが設けられ、New MINIのキャラクターも相まって、見ても、走っても、よりフレンドリーなモータースポーツとして、MINIファンのみならず幅広いクルマ好きの方々から注目を集めています。

ラウンド4の舞台となるスポーツランドSUGOは、スーパーフォーミュラ、SUPER GTといったトップカテゴリーのレースも行われている国際レーシングコースです。約73mの高低差をいかしたレイアウトと大小さまざまなコーナーがちりばめられた、攻め甲斐のあるテクニカルサーキットとして知られています。

スピードに乗ったバックストレートから、フルブレーキングで進入する馬の背コーナーでのかけ引き。さらには、最終コーナーからホームストレートにかけての10%というきつい登り勾配でのバトルなど見どころがたくさん。コース幅が狭く、オーバーテイクのポイントが少ないとも言われますが、軽快さが身上のミニにはとても相性が良さそう。さて今年はどんなドラマが生まれるのでしょうか。

また今回のラウンドは、BMW、MINIの正規ディーラーを展開するモトーレン仙台をはじめとする「QUETTA(クエタ)グループ」のサポートを受け開催。2日目の決勝レースの合間には、参加車両がずらりと並ぶピットの様子をわかりやすい説明を受けながら垣間見ることができるピットツアーや、お客さまがコースを周回するパレードランも開催され、たくさんの来場者が華やかなレースイベントを楽しんでいました。

さて、今回は5日に予選のみが、翌6日に決勝2レースが行われるスケジュールが組まれました。公式予選は5日午後2時50分から30分間、6日は決勝レース1(第7戦)が午前10時15分から、決勝レース2(第8戦)が午後2時50分から、それぞれ20分間+1周で争われます。

8月最初の週末は、まさに夏真っ盛りで標高の高いスポーツランドSUGOでも、日中の気温は優に30度を超えます。路面温度も上昇し、タイヤとマシンのコンディションを的確にマネージメントする技量も問われそうです。

 

【MINI CHALLENGE JAPAN.2023 Round.4のエントリーリスト】

<New MINI JCW>

1 木村 建登 TEAM QUETTA F56JCW EVO

9 平田 雅士 IDI 平田空調 RH坂井 F56JCW

34 MASA JUKE VETRO F56JCW evo

57 天田 亮 Abe Motors F56JCW evo

<New MINI CPS>

3 いとう りな SYCG Racing MINI津/四日市 F56CPS

5 水田 貴之 M.A.R.T. F56CPS

32 川福 健太 IDI アウティスタ MINI F56CPS

36 田中 瑞起 CIZ・TECH-M/TEAM ABE MOTORS F56CPS

ラウンド3を終えた時点で、「New MINI JCW」のポイントランキングは、トップが♯1 木村 建登選手で314ポイントを獲得。そして2位は222ポイントの♯9 平田 雅士選手で、3位が204ポイントの♯57 天田 亮選手、4位が192ポイントの♯500 HIROBON選手、5位が163ポイントの♯34 MASA選手と続きます。ラウンド3で2連勝した木村選手が一歩抜け出したかのようにも見えますが、まだまだセーフティリードとは言えない状況で、ライバルたちも虎視眈々と優勝を狙っています。

ただ、ラウンド4に臨む木村選手には、レース前から並々ならぬ覚悟が感じられました。今年からQUETTAグループがメインスポンサーとなり、新たなカーネームTEAM QUETTA F56 JCW EVOを冠したマシンで参戦。そのQUETTAグループのお膝元とも言えるスポーツランドSUGOでのレースはどうしても勝ちたいところ。すでにQUETTAグループのMINI正規ディーラーにおいてマシンを展示したイベントを開催し、ファンとの交流も図っていたそうで、応援に駆けつけたミニファンのみなさんも多かったようです。

一方、New MINI CPSは、岡山ラウンドを連勝で制した♯30 白戸 次郎選手が240ポイントを獲得し1位。2位が220ポイントの♯32 川福 健太選手、3位が183ポイントの♯73 ジュン クーパー選手、4位が141ポイントの♯12 小林 哲男選手、5位が127ポイントの♯3 いとう りな選手と続いています。昨年の覇者である川福選手は、前ラウンドを欠場したこともあり、ポイントランキングでは2番手に甘んじていますが、SUGOラウンドは白戸選手が参戦していません。ここでランキングトップに躍り出たいところです。

なお、川福選手のマシン、IDI アウティスタ MINI F56CPSは、このSUGOラウンドにおいて新しいカラーリングを披露。ブラックのボディカラーをベースにしながらも、青、赤、黄、紫、白など色とりどりの模様をちりばめた華やかなエクステリアに変身し、注目を集めていました。

■予選

 

1日目の予選は、真夏の暑さ。風が強いものの快晴で、予選開始直前の気温は33℃、湿度は60%前後、路面温度も高く、早めのアタックでタイムを出したいところです。スポーツランドSUGOは天気が急変することが多く、前日の予報でもちょうど予選が行われる時間帯に雷雨注意報が出されていましたが、雨の心配はなさそうです。

さて、このSUGOラウンドより予選の進め方に一部変更がありました。これまでの予選時間は20分間で、共催されるM2 CS Racing Seriesのマシンと同時にアタックしていましたが、トータルの予選時間を30分へと増やし、前半の15分をM2 CS Racing Seriesのマシン、後半の15分をMCJPのマシンのアタックにあてることになりました。

BMW & MINI Racing.の公式予選はタイムテーブル通り午後2時50分に始まりましたが、MINI CHALLENGE JAPANの参戦車両は予選後半の午後3時5分にスタート。「New MINI JCW」、「New MINI CPS」の順で8台が一斉にコースインしました。

「New MINI JCW」は、♯57 天田 亮選手を先頭に、♯9 平田 雅士選手、♯34 MASA選手が1周目から1分37秒〜41秒台をマークし本気モードに突入しますが、♯1 木村 建登選手はコントロールラインを通過せずにピットインし、ルーティンのマシンチェックと調整を入念に行います。

そして2周目に入ると平田選手が1分36秒974を記録し、これがターゲットタイムになります。天田選手は3周目に1分37秒254を出しますが、平田選手には届きませんでした。また、MASA選手は4周を終えピットに戻りましたが、1周目にマークした1分41秒337が自身のベストタイムとなりました。

3選手がピットインしたところで本格アタックを開始したのが木村選手です。4周目に1分36秒707を出してトップに立ちますが、満足いかなかったのか続く5周目もアタックし1分36秒276へとタイムを縮め予選終了。こうして「New MINI JCW」の公式予選は、ポールポジションが木村選手、2番手が平田選手、3番手が天田選手、4番手がMASA選手という結果になりました。

そして、「New MINI CPS」も予選から目の離せない大接戦となりました。ライフの長いスポーツラジアルタイヤ、ダンロップ ディレッツァZⅢがコントロールタイヤとして使用される「New MINI CPS」は、予選時間の後半にベストタイムが出ることも少なくないのですが、早くも♯5 水田 貴之選手が1周目に1分45秒749という目覚ましいタイムをマーク。水田選手はMCJP初参戦でマシンに慣れていないにもかかわらず、適応力の高さを感じさせる走りを披露しました。

これに対し1分45〜46秒台で周回を重ね、5周目に自身のベストラップを記録したのは、♯36 田中 瑞起選手です。これまでのレースでは2位、3位を経験しており、あとは表彰台の真ん中に経ちたいところですが、1分45秒479で予選2番手につけました。♯3 いとう りな選手も予選時間を目いっぱい使って7周を走り、3周目でベストラップとなる1分48秒089をマークしています。

そんななか、速さと安定した走りを印象づけたのが、2連覇に向けて結果を出しておきたい♯32 川福 健太選手でした。1周目に1分46秒638を出した後、2周目に1分45秒233へとタイムアップしトップへ。これにより「New MINI CPS」の公式予選は、ポールポジションを川福選手が獲得。2番手は田中選手、3番手は水田選手、4番手はいとう選手という結果になりました。

 

■決勝レース1(第7戦)

 

ラウンド4 スポーツランドSUGOの2日目は、午前中に第7戦(決勝レース1)、午後に第8戦(決勝レース2)と2度の決勝レースが行われます。雲はあるものの2日目の日差しも強く、決勝レース1の直前にはすでに気温が30度を超え、前日と同様に暑い一日となりそうです。

全車グリッドに並び、ほぼオンタイムで午前10時18分にレースがスタート。「New MINI JCW」はポールポジションの♯1 木村 建登選手がインに切れ込みながらしっかりとトップに立ち第1コーナーへ。その後方では♯9 平田 雅士選手と♯57 天田 亮選手が並び、さらにアウトから♯34 MASA選手が追走します。第2コーナーへさしかかると木村選手を先頭に、平田選手、天田選手、MASA選手という隊列になり、1周目はこのままホームストレートに戻ってきました。

木村選手は徐々に後続を離していきますが、2位 平田選手と3位 天田選手は石器戦を繰り広げます。そして4周目に入るメインストレートで平田選手に並ぶと、第1コーナーは2位で通過します。

そんな2位、3位のバトルを尻目に、木村選手は独走態勢に入っていきます。木村選手の速さは際立ち、周回を重ねるごとに1秒ずつアドバンテージを増やし、4周を終えた時点で2位との差はすでに4.5秒以上に開いていました。その後はそれぞれの車両の間隔が開いたことで順位に変動はなく、木村選手が14周を終え2位の天田選手に9秒以上の差をつけて優勝。3位は平田選手、4位はMASA選手という結果になりました。なおファステストラップは、木村選手が2周目にマークした1分36秒720でした。

一方「New MINI CPS」は、ポールポジションの♯32 川福 健太選手がスムーズにスタートを決めトップを堅守しますが、MCJPは初体験なもののモータースポーツの経験は豊富な3番グリッドの♯5 水田 貴之選手が、2番グリッドの♯36 田中 瑞起選手を抑えて2位に浮上。1周目は川福選手、水田選手、田中選手、いとう選手の順でコントロールラインを通過しました。

川福選手は序盤で2秒近いアドバンテージを築きますが、上位3台の速さはさほど変わらず、水田選手と田中選手もなんとか食らいついていきます。しかし、後半戦にさしかかった8周目では1位と2位の差が4秒以上に開き、川福選手が余裕をもってトップを快走する展開となりました。

そんな状況のなか、今度は2位争いが激しさを増し、田中選手が水田選手をプッシュします。そして11周目でついに水田選手を捉え、2位に躍り出ました。水田選手はマシンがパワーダウンしたのか1分50秒台へとペースが落ち込み、田中選手を追いかけることができません。

こうして、木村選手が13周を走りトップでチェッカーフラッグを受け、ラウンド2 富士で行われた第4戦以来の優勝。そして2位は田中選手、3位は水田選手、4位はいとう選手という結果となりました。なおファステストラップは、川福選手が2周目にマークした1分45秒794でした。

 

■決勝レース2(第8戦)

 

MINI CHALLENGE JAPANのレースフォーマットの大きな特徴となっているのが、1日に2回の決勝レースを行う「1デイ2レース」です。エントラントもギャラリーもサーキットで過ごす1日を楽しみ尽くせるよう採用されていますが、決勝レース2(第8戦)が行われる直前も相変わらずの暑さ。気温は1戦目から僅かに上がった程度でしたが、路面温度の上昇はそれ以上で、レースへの影響もありそうです。

ところで、このレースにはもうひとつユニークなアイデアが盛り込まれています。それが「リバースグリッド方式」。決勝レース1は予選結果でスターティンググリッドが決まりますが、決勝レース2は決勝レース1の順位の上位60%までを「逆さま」に入れ替えてグリッドに並びます。単純に考えれば、前戦で速かったマシンが後ろから追い上げるわけですから、ただでさえ激しい戦いとなるワンメイクレースが、よりいっそうヒートアップすることになります。

「New MINI JCW」は、4台のエントリーですので4×0.6=2.4で、決勝レース1の上位2台の順位が入れ替わり、ポールポジションは天田選手、2番手 木村選手、3番手 平田選手、4番手 MASA選手の順番でスターティンググリッドに並びました。

そして午後2時53分、決勝レース2の幕が切って落とされました。ポールポジションの天田選手がスムーズにスタートダッシュを決め、トップで第1コーナーを駆け抜けていきます。それに続くのはスポーツランドSUGOで2連勝を狙っている木村選手。さらに平田選手、MASA選手と続きます。

レースの序盤は天田選手と木村選手の一騎打ちの様相を呈しますが、中盤からは平田選手が追い上げ、三つ巴の戦いとなりました。経験豊富な2人のドライバーに追撃されて重圧がのしかかるかと思いきや、天田選手は冷静なドライビングを披露しつけいる隙を与えません。

ちなみに決勝レース2のベストタイムを比べてみても、木村選手の1分37秒353に次ぐタイムをマークしたのは、1分37秒500の天田選手でした。ラウンドを重ねるごとに成長する姿を印象づける天田選手ですが、猛暑の中でマシンもタイヤも悲鳴を上げ始めた終盤の11周目、第4コーナーで痛恨のオーバーランを喫してしまい、コースには戻りますが3位へと後退。

これにより木村選手がトップとなると、平田選手の追撃もかわして優勝、見事SUGOラウンド2連勝を果たしました。2位は平田選手、3位は天田選手、4位はMASA選手という結果となり、ファステストラップは、木村選手が2周目にマークした1分37秒353でした。

さて、「New MINI CPS」にも「リバースグリッド方式」が適用され、こちらも4台のエントリーですので決勝レース1の上位2台の順位が入れ替わってスターティンググリッドに整列。ポールポジションは田中選手。2番手 川福選手、3番手 水田選手、4番手 いとう選手というグリッド順になりました。

田中選手はスタートダッシュを決め、川福選手の前を走り続けたいところでしたが、最初に第1コーナーへ飛び込んだのは川福選手。2位 田中選手、3位 水田選手、4位 いとう選手の順で1周目を終えます。

2周目、3周目は田中選手が離されず追走したものの、中盤から次第に差を広げられ、全体の順位にも変動はありません。各車の間隔も開き始めこのままの順位でレースが進む様相となりましたが、9周目に思わぬアクシデントが発生します。なんとトップを快走していた川福選手のマシンのタイヤがバースト。そのままリタイヤとなってしまったのです。

トップに立った田中選手はそのまま13周を走ってチェッカーフラッグを受け優勝。参戦2年目で初めて表彰台の頂点に立つことができました。2位は水田選手、3位はいとう選手、4位は川福選手という結果となり、ファステストラップは川福選手が2周目にマークした1分46秒132でした。

MINI CHALLENGE JAPAN.2023シーズンは、ラウンド4スポーツランドSUGOに続き、ラウンド5 富士スピードウェイ、そして最終ラウンドは鈴鹿サーキットが舞台となり、全6ラウンド、12戦でシリーズタイトルを争います。これからの「BMW & MINI Racing」の熱戦に、どうぞご期待ください。

Round.5以降の「BMW & MINI Racing.2023」のレースカレンダーは以下の通り。

Round.5

第9戦/第10戦  富士スピードウェイ(静岡県)

予選:10月7日(土)、決勝:10月8日(日)

Round.6

第11戦/第12戦 鈴鹿サーキット(三重県)

予選:12月2日(土)、決勝:12月3日(日)

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