BMW & MINI Racing 2024 – RACE 3 & 4 レポート
2024年シーズン第2大会となるBMW & MINI Racingが、鈴鹿サーキットにて2レース制で開催されました。午前にRACE 3、午後にRACE 4が行われ、それぞれ異なる展開が繰り広げられました。
RACE 3 レポート
朝の予選から天候は曇り時々晴れ。ドライコンディションの中で迎えたRACE 3は、#31 中澤卓也(M2CSRクラス)がポールポジションからスタート。彼の完璧なスタートで序盤からレースをリードします。
2番手には#63 神頭、3番手には#55 石井が続き、M2CSRクラスは序盤から僅差のバトルが展開。5周目には#63 神頭が一時2位に浮上する場面もありましたが、#55 石井が冷静な走りでポジションを奪い返しました。
JCWクラスでは#19 井本大雅が安定した走りでトップを維持し、#34 いとうりなはマシントラブルにより無念の後退となりました。
一方、CPSクラスでは#7 豆野が堅実な走りでトップチェッカー。#73 ジュン クーパーとの接戦は見応えがあり、最終ラップまで勝負が続きました。
最終的に#31 中澤卓也がM2CSRクラスで優勝、#55 石井が2位、#63 神頭が3位となり、白熱したバトルに観客からも大きな拍手が送られました。
RACE 4 レポート
午後に行われたRACE 4は、雲が広がり、風が強まる中でのスタート。雨こそ降らなかったものの、いつ天候が変化してもおかしくないコンディションとなり、ドライバーにとっては難しい状況でした。
スリックタイヤを選択したM2CSRクラスにとっては博打とも言える選択でしたが、#31 中澤卓也がスタート直後から力強い走りを見せ、2周目以降は後続を引き離す独走体制に。
その背後では、#63 神頭と#55 石井が2番手争いを展開。両者のラップタイムはほぼ互角で、0.5秒以内の差を保ちながら、鈴鹿の高速セクションでマシンを限界まで攻めていました。
JCWクラスでは#19 井本大雅が依然として安定した走りを続けていました。一方で#34 いとうりなは序盤にマシンの不調を感じて一度ピットイン。短時間で状態を確認した後、再びコースに復帰し、諦めずに完走を果たしました。その粘り強い姿勢は観客からも拍手を浴びました。
CPSでは#7 豆野と#73 ジュン クーパーによるバトルが再び。テール・トゥ・ノーズでの攻防は最終ラップまで続き、最後は豆野がわずかに前に出て2位を獲得しました。
終盤、トップの中澤は後続との差を詰められながらも冷静なレース運びを見せ、2分17秒前半の安定したラップを維持。#55 石井が2分16秒台を出し猛追しましたが、わずか1.5秒差で逃げ切り、優勝を手にしました。
このRACE 4では、天候による不確実性があったものの、各クラスでハイレベルな戦いが繰り広げられ、まさに“見応えのある決戦”となりました。