BMW & MINI Racing – レースレポート (3月16日)
天候: 雨 (レース1) → 小雨 (レース2)
BMW & MINI Racingシリーズの開幕戦は、悪天候の影響を受ける厳しいコンディションの中で行われました。レース1では大雨により視界が制限されましたが、レース2では雨が小康状態となり、よりドライバーのテクニックが試される展開となりました。
レース1: 波乱の幕開け
レース1はセーフティカースタートとなり、慎重な滑り出しとなりました。しかし、レース開始直後に #60 阿部良太 (TEAM ABEMOTORS) がスピンし、最後尾に後退するアクシデントが発生。セーフティカーは残り時間11分まで走行し、10:04に消灯。ここから本格的なレースがスタートしました。
リスタート直後、#55 石井一輝 (DGMS) がトップに立つも、ウェットコンディションに足をすくわれコースアウトし、ウォールに接触。その隙を突いて #25 平家輝文 (TECH-M eWeLL Racing) が先頭に浮上しました。
ウェット路面により、#63 神頭政志 (TECH-M eWeLL Racing) や #47 舟越裕介 (TVC Team Plusone) らが苦戦する中、#31 中澤卓也 (EPM RACING TEAM) が8番手から3番手まで躍進する見事な走りを見せました。しかし、その後MINI JCWクラスの #19 井本大雅 (TEAM QUETTA) にかわされる展開となりました。
最終ラップのドラマ
レース終盤、#19 井本大雅 (TEAM QUETTA) がファステストラップを記録し、#25 平家輝文をオーバーテイク。そのままトップでチェッカーを受けました。雨の中での波乱の展開となり、順位変動が目まぐるしいレースとなりました。
レース2: 路面回復で熱戦が加速
レース2は、レース1と比較して雨が弱まり、コンディションが改善された中でスタートしました。
序盤、#47 舟越裕介と #31 中澤卓也の車両が接近し、接触寸前となるヒヤリとする場面がありましたが、全車順調に滑り出しました。オープニングラップの最終コーナーでは、激しい競り合いの末に #31 中澤卓也がトップに立ちました。
中盤戦: ポジション争いが激化
2周目、#25 平家輝文がウォーターバリアシケインを越える危うい場面がありましたが、冷静に立て直しレース続行。MINI JCWクラスの #19 井本大雅は、このレースでも序盤から順位を上げ、レースを引っ張る展開を見せました。
4周目には #55 石井一輝がバランスを崩す場面があり、この周回で #25 平家輝文がスタート違反により5秒のタイムペナルティを科されることが決定しました。
6周目には、CPSトップ争いで3台が熾烈なバトルを展開。7周目以降では、M2 CSRの車両がMINI勢に追いつき、ラップ遅れの車両との駆け引きが重要となる場面が増えていきました。イン側から #31 中澤卓也が #7 豆野天星をオーバーテイク。その後、8周目には #55 石井一輝もMINIの車両を次々と抜いていきました。
ファイナルラップ: 中澤がトップでゴール
10周目、ファイナルラップのフラッグが振られる中、#31 中澤卓也は最終シケインでわずかにブレるも、そのままトップでチェッカーを受けました。一方、タイムペナルティを受けた #25 平家輝文も、ペナルティ加算後も3位をキープする安定した走りを披露。
雨が止み、路面コンディションが向上したことにより、各選手のドライビングスキルがより際立つレースとなりました。次戦でも更なる激戦が期待されます。